*児童書/絵本

2011年3月16日 (水)

ちあき電脳探偵社/北森鴻

昨年急逝した著者が、初期に書いたジュブナイル。1990年代に、小学館「小学三年生」に連載されたもの。

子ども向けか否かというのは、文章が不必要に読みにくくないかとか、ルビが振ってあるかとかで判断されるもので、ストーリーがつまらなければ年齢など関係なく誰も読まん。

というのは当然のことであって、そういう意味でこちら、「シンプル」だけど「退屈な」ストーリーでは全然ないので大満足。

節電生活の寒さ対策に、お風呂の中で読みきった。読み終わったら若干お湯が冷めてたけど。

ちあき電脳探偵社 (PHP文芸文庫)
北森 鴻
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2010年8月 6日 (金)

なみだめネズミ イグナートのぼうけん/乙一・小松田大全

予約してたことを忘れてた。発売日に届いてた。ええ、きっぱり作家読み。いつでも新刊、待ってます、乙一センセイ。

ちっぽけなみすぼらしいネズミのイグナートのお話。実は途中でちょっと涙しました。さっすが。一応高学年向けと書かれているので児童書なんでしょう。ああ、夏休みに読むにはいいかもね。絵も素敵なんたけど、手書きで書かれているイグナートの言葉が可愛い。

とりあえずオレグさんは怖いです。

なみだめネズミ イグナートのぼうけん
乙一/小松田大全
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2010年7月22日 (木)

きょうのそらはどんなそら/ふくだ としお・ふくだ あきこ

待望の第一子に「そら」と命名した先輩へ出産祝。

これからぐんぐん成長していく赤ちゃんにぴったりじゃないの、とタイトル買い。アマゾンも楽天も配送じゃ間に合わない日程だったので、ジュンク堂の在庫検索で店頭取り置きしてそのまま取りに行った。余談ながらネットからの店頭在庫検索システム、紀伊国屋よりもジュンクの方が使いやすい。

中を見ずに買ったけどつまらんかったら渡せんがな、とプレゼント包装をお断りして帰りの電車でお毒見。めでたく本日、そらちゃん(の枕元)に渡りました。

可愛くて気持ちのいい絵本です。

きょうのそらはどんなそら
ふくだ としお ふくだ あきこ
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2010年5月 6日 (木)

ヒックとドラゴン〈4〉氷海の呪い/クレシッダ コーウェル[訳:相良倫子, 陶浪亜希]

シリーズ4作目。キーワードはジャガイモ。

今回初登場のヒステリー族のみなさんの属性。

ヒステリー族というのは、バイキングのなかでも、とくに残忍でタチの悪い民族だ。(中略)知らない人に出くわすと、殺してからあいさつするような人たちらしい。

・・・困りましたね。

バイキングのみなさんが祭りで行う「アイス・スマッシュスティック」の説明。

アイス・スマッシュスティックというのは、スティックとパックとスケートぐつを使った、とても激しいスポーツだ。ルールは、だれもよく知らないため、試合中に適当につくられていく。

・・・それはただのケンカです。

こんな環境で、後ろ向きながらも常識を保ち続けるヒックは、もしかしたらすごーく大物かもしれません。今回もそろりそろりと大活躍。ものすごい動体視力です、彼。

ヒックとドラゴン〈4〉氷海の呪い
ヒックとドラゴン〈4〉氷海の呪い Cressida Cowell
相良 倫子(訳)
陶浪 亜希(訳)

ヒックとドラゴン〈3〉天牢の女海賊 ヒックとドラゴン〈2〉深海の秘宝 ヒックとドラゴン〈1〉伝説の怪物   

2010年5月 4日 (火)

ヒックとドラゴン〈3〉天牢の女海賊/クレシッダ コーウェル[訳:相良倫子, 陶浪亜希]

昔々。ローマ帝国の世界征服がもう少しで成功しそうな頃。世の中にはたくさんのドラゴンと、大勢のバイキングがおりましたとさ。

そんなわけで「ヒックとドラゴン」シリーズ3作目。1、2作目はこちら

今回の新キャラは、女バイキング、ドロドロ族のカシラの娘、カミカジ嬢。女尊男卑の彼女の行動指針は当たって砕けろ。毎回砕けてますけれど。

対して剣の腕はあるけれどもインドア系でペシミストな主人公ヒックの作戦はまたもやむちゃくちゃ。でも、綱渡りで今回も勝ち。なかなかやるじゃん。ま、男にしてはってことだけど。

そして私のお気に入り。

これがヒック・ホレンダス・ハドック三世のしわざでなければ、わたくしは自分をザリガニだと宣言してもいい。

・・・そんな宣言、いらないよ、アルビン。

ヒックとドラゴン〈3〉天牢の女海賊
Cressida Cowell
相良 倫子 (翻訳)
陶浪 亜希 (翻訳)
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2010年1月 7日 (木)

ヒックとドラゴン/クレシッダ コーウェル[訳:相良倫子, 陶浪亜希]

ヒック、ヒック、ヒックは海の子バイキング♪
同世代の方だけわかっていただければ結構です。失礼しました。

わしが子どもだったころ、この世には、まだドラゴンがたくさんおった。

と語り始めるのは、ヒック・ホレンダス・ハドック3世。バイキングの伝説的なヒーローである彼が、小柄でひ弱ないじめられっこの少年ヒックだったころの物語。

少年バイキングの第一の試練は、"まだたくさんお"るドラゴンの中から自分の相棒を選ぶこと。第二の試練はそのドラゴンをきちんとしつけること。ヒックが手に入れたのは、歯ナシのちびっこドラゴン、トゥースレス。

相棒のしつけに手こずりながらも、巨大なドラゴンを退治する1巻。やっぱり言うことを聞かないトゥースレスに手を焼きながらも、悪者や海底ドラゴンと闘う2巻。同時に発売されたので、続けて読んだ。

小柄でひ弱ないじめられっこの少年ヒックは、8巻かけてどんどん成長していくらしい。1巻では得意のドラゴン語(彼しか話せない)を駆使してヒーローに一歩前進、2巻では秘剣を手に入れる(ついでに利き手がようやく判明)。

ワタシのお気に入りは、2巻に登場する「貧しいけれど正直な百姓」アルビン。この人が出てきてから、かなりお話が面白くなった。ぜひこのままレギュラーの座についていただきたい。

声に出して笑ったフレーズ。

面と向かって闘うより、敵の飲み物に毒を盛ったり、うしろから岩でなぐりつけたりするほうが得意なのだ

卑怯もの丸出しすぎるぞ、悪役!

今年の夏、ドリームワークスによる映画が公開予定。だいぶ絵のイメージが違うなぁ。ドラゴンでっかいし。。。あっ、しかも名前が「トゥース」だ!映画版は歯もあるらしい。
まぁ原作と映画ってそういうもんですよね。

ヒックとドラゴン〈1〉伝説の怪物
Cressida Cowell
相良 倫子 (翻訳)
陶浪 亜希 (翻訳)
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ヒックとドラゴン〈2〉深海の秘宝
Cressida Cowell
相良 倫子 (翻訳)
陶浪 亜希 (翻訳)
4338249021

2008年4月28日 (月)

ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします/佐々木マキ

弟子を探しに街にやってきた魔術師(ヤギだけど)、ムッシュ・ムニエルのお話。
彼が唱える秘密の呪文。
「うまは きゅうりのさらだをたべない」
これがこのお話の全てを表しているような気がする。
意味があるんだか、ないんだか。絵も含めて、全てがシュールでシニカル。
でもなんか楽しいし、ちょっと続きのシリーズが読みたくなる。
「教訓が含まれてないのがイイ」とは、この本を誕生祝にくれた友の言葉。
そんなお話と、表紙の絵が好きなお母さんにまずオススメ。

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2006年9月 4日 (月)

銃とチョコレート/乙一

「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」と銘打たれた講談社の「ミステリーランド」シリーズの一冊。

児童書関係に身を置く友人と、「こども向けの本はどこまでひらがなで書くべきか」という話をしたことがある。私は「できる限り漢字で書いてルビをふる」派だ、と言ったところ、「それは本好きな人の意見だ」と言われた。うーん、確かに。でも「若者の本離れ」をそれほど深刻な問題だと思えず、読みたくない人は無理に読まなくてもいいジャン、と思ってしまう私は、何度考えても「漢字・ルビ」派からは脱退できないのだった。無理にひらがなにすると、文章の魔法が解ける気がするから。内容が面白ければ読まれる、というのはハリーポッターが証明してる(まああれはブームなので極端例。更に私はあまり興味がない)。そういえば、今一番検索されている言葉がランキング表示される@niftyの「瞬ワード」、8月の下旬、ここにいつも「読書感想文」もしくは「読書感想文の書き方」がランクインしてたのは笑えた。そんなに苦手ですか、若人よ。

ということをなぜ長々と書いたかというと、乙一なんだから毒があるよ、子ども向けに見せてるからって油断するなよ、ということを言いたかったからである。まあ基本は白乙一なんだけど。なぜ「銃」で「チョコレート」なのかは、読んだ人にだけわかる特権。知りたければ読むべし。少年少女でももちろんOK。昔少年少女だった人にはもっとOK。ただしひらがなは多いです。

で、この「ミステリーランド」、作家陣が超豪華。ミステリ好きの大人にはたまらぬラインナップ。京極夏彦・・・何書く気?

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2006年8月19日 (土)

いたずら魔女のノシーとマーム〈6〉最後の宇宙決戦/ケイト・ソーンダス[訳:相良倫子・陶浪亜希]

イギリスの教会に住み着いた、2人の魔女のシリーズ、6作目にして最終巻。

前巻で時空を越えた魔女さんたち、今回は成層圏も越えました。お話の構成はディズニー映画の「アラジン」ですね。Diamonds in the rough。

ただし、主人公たちの凱旋で沸く魔女島でも年寄りは苦い顔をしているし、ナタウリカップのために人間関係が荒んだことを牧師は悩んでる。やはりこの作者は、節々にオトナの事情を挟むのが好きらしい。で、今回はこのナタウリカップがお話のきっかけなわけですが。やはりシリーズ物では誰かがうっかりモノじゃないとね。

オーラスにふさわしく、オールキャスト出演(巻が進むにつれ、どう考えても魔女たちよりも嘘つきネコの方がオイシイ役になってる気がするけど)。もちろん児童書でございますからして、結末は大団円。どなた様もご安心してお読みください。

ところで。ドロ茶を飲み、最高勲位が「ゴミ箱勲章」であり、湿気と硫黄臭を好む魔女に対して「くさったキャベツ」はホメ言葉じゃないのかなぁ。紫タイツがふてくされたままの、魔女島の今後が気になります。

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2006年7月 4日 (火)

いたずら魔女のノシーとマーム〈5〉恐怖のタイムマシン旅行/ケイト・ソーンダズ[訳:相良倫子・陶浪亜希]

イギリスの教会に住み着いた、2人の魔女のシリーズ、これで5作目。

シリーズもかなり後半に入り、登場人物たちのキャラもかなりくっきりはっきり。気が強い魔女はより強く、弱い魔女はより弱く、悪役はより悪役らしく。内容的にはバック・トゥー・ザ・フューチャーと、インディ・ジョーンズが入り乱れた感じのアドベンチャー。今をときめくダ・ビンチも登場(でも、さすがに暗号はありません)。

今回のヒットは、またまたゲップ&ゲップ出版による「誰でも知ってる下品な歌」。お値段は9マジョシリング。あ、「わたしの激動の人生」より安いんだ。

 

いたずら魔女のノシーとマーム〈5〉恐怖のタイムマシン旅行

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