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2006年1月

2006年1月31日 (火)

魔女の笑窪/大沢在昌

久しぶりにハード・ボイルド。顔を見ただけでどんな男か一発でわかる女・水沢が主人公。雑誌連載されていたらしい。ただの短編なら、サザエさんのように毎回同じテンションで進めばいいのであるが、連作短編の場合は、最後に向けて盛り上がりが必要。雑誌連載の場合はなおさら。だがしかし。私の好みは前半部にあることが多いのだった。常態のときの話が好きなのだ。って全然常態じゃないけど。今回も水沢がクールにスナイパーぶりを発揮してる前半の方が面白かった。こればっかりは好みだから仕方ない。

ところでえくぼって「笑窪」なのね。初めて知って、あまりのそのままぶりに驚いた。

魔女の笑窪

2006年1月27日 (金)

王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法/よしもとばなな

そうは言っても中抜けは気持ちが悪いので、2に戻る。楓・片岡ペアがフィレンツェに行ってる間のお話。そういえば、1はそのような感じで終わっていたな。ところで外国ではそんなに普通に占いが生活の中に入っているのだろうか??

めんたいこを持って帰る、こってりした愛情の片岡さんが可愛らしい。

王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法

2006年1月25日 (水)

王国〈その3〉ひみつの花園/よしもとばなな

読み始めてから「ああ、雫石ちゃんの話か」と気づく。そうか、登場人物も同じ連続ものだったのか。え、ってことは私、「2」を読んでないな。まあいいや。とそのまま読み続けたけど、ストーリー的には全然問題なかった。

よしもとばななのすごいところは、難しい言葉を使わずに、すごいことをしこたま沢山、表現してしまうことだと思う。「よしもとばななっぽいもの」を下手にまねすると、全く意味がない自己完結型文章になってしまうと思うので、絶対できない。しないけど。

雫石ちゃんのお茶が飲みたいなぁ。。。と体調不良にあえぐ私は本気で思う。

王国〈その3〉ひみつの花園

2006年1月24日 (火)

砂漠/伊坂幸太郎

電車の中で読んでいたら、何度も泣きそうになってしまった。正直なところ「魔王」はいまいち好きになれなかったのだけど、これはとてもよかった。面白かった。

私が涙してしまうのは、大体西嶋くんが妙な方向に突き進んでいるとき。なんだかもう、初めて見た母鳥の後を無条件に追いかけてるアヒルのような一直線な一生懸命さにやられてしまうのであった。幹事の莞爾の最後の言葉は、できすぎなような気もするけどやっぱり素敵。ああいう学生生活を送れた彼らはかなり幸せでしょう。

以下蛇足。私はこれまで、「モチーフ」と「テーマ」の違いがイマイチわかっていなかったのだけど、これを読んだらよくわかった。モチーフは麻雀、テーマは友情。なるほど。

つまり内容は、とあるスポーツに打ち込む男女の、栄光と挫折の物語。なんてことはまるでない。

砂漠

2006年1月21日 (土)

雪下に咲いた日輪と―薬屋探偵妖綺談/高里椎奈

シリーズ12作目。2006年1月時点での最新作。

また登場人物が増えちゃってまぁ。一気に駆け足で読みまして、一気に駆け足でここにアップしましたが、つまりはこれは、主人公・深山木秋を中心とする壮大なサーガなわけですね。

読んでいくなかで気になったのは、年をとるのが遅い=精神的な成長も遅いってことなのかってのと、本作で出ててくる「アイポッドマイクロミニ」ってその時代にまだあるかってのの2点くらいですかね。あとはリベザルの姓を聞く、という常識的な行動に出た人は誰もいないのか、とか。

12巻目の最後にして新しい謎なんて出しちゃって、シリーズも先は長い。まあ、サーガには「グイン・サーガ」という先達がおりますのでね、ゆっくりのんびり長く続けてください。

雪下に咲いた日輪と

2006年1月19日 (木)

ユルユルカ―薬屋探偵妖綺談/高里椎奈

シリーズ11作目。

あとがきによると、題名に色が入ってないものは、本筋からちょいと離れていることが多いとか。妖怪のお祭はあれだあれ、今市子「百鬼夜行抄」な雰囲気。あ、これも誉め言葉。

ユルユルカ―薬屋探偵妖綺談

2006年1月10日 (火)

蝉の羽―薬屋探偵妖綺談/高里椎奈

シリーズ10作目。祝、2桁。

面白い。ひとつのお話としては一番完成している気がする。

何かに似ているシリーズその参(しつこい?)。新井素子、グリーンレクイエム。ちなみに似ているシリーズは、すべて私のお気に入りなのであり、れっきとした誉め言葉。

蝉の羽―薬屋探偵妖綺談

2006年1月 7日 (土)

双樹に赤 鴉の暗―薬屋探偵妖綺談/高里 椎奈

シリーズ9作目。

何かに似てるシリーズその弐。萩尾望都「ポーの一族」。ひとつ、主人公が年をとらない、ひとつ、シリーズの中で時系列が前後する(あれ、また?)、ひとつ、世代を超えて主人公と接する家族がある。

でもなかなか。アリスとは言いえて妙。

双樹に赤 鴉の暗―薬屋探偵妖綺談

2006年1月 6日 (金)

蒼い千鳥 花霞に泳ぐ―薬屋探偵妖綺談/高里椎奈

シリーズ8作目。

森博嗣の犀川・萌絵シリーズに似てるなぁ、と思うこと多々。いやいや、話は全然似ていない。ひとつ、キャラが立ち、ひとつ、登場人物の名前が難しく、ひとつ、謎解きを主にしておらず、ひとつ、シリーズ中に時系列が前後する。出身が同じ賞だからか?(んなわけないか)

そんなわけで今回は、少々時代が遡った昔の話。いつもの主人公ズがひとりおらず、ひとりが(体験)高校生。残りのひとりだけが不変で不遜。やっぱりシリーズを順に読んだ方が(以下略)

カウンセリングの先生の白衣は後で絶対出てくるな。

蒼い千鳥 花霞に泳ぐ―薬屋探偵妖綺談

2006年1月 3日 (火)

本当は知らない―薬屋探偵妖綺談/高里椎奈

シリーズ7作目。

知ってしまったら知らない昔には戻れないわけだが。いえ、哲学的な話ではありません。そろそろこのシリーズ、途中参加が難しい感じになってきたのではないかと。登場人物もどんどん多くなるし、縦に横によく顔を出す。知らなくてもわかるのかもしれないけど、知ってた方が面白い。1作目、2作目は文庫にもなり始めましたし、諦めて1作目から読みましょう、これから挑むみなさん。

本当は知らない―薬屋探偵妖綺談

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