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2006年4月 1日 (土)

終末のフール/伊坂幸太郎

伊坂幸太郎である。新刊である。
「8年後、小惑星が地球に激突する」という発表がありました。というアルマゲドンな設定。当然、伊坂幸太郎であるからして、地球を救う男たちの話ではない。舞台はその発表から5年経った、つまり小惑星の衝突を3年後に控えた、とあるマンションの住人たち8世帯のお話。短編を並べて、その登場人物たちが相互に友情出演(特別出演かも)、というのは、この作者の得意とするパターン。ちなみにロケーションはまた仙台(笑)。
砂漠」では電車の中で泣きそうになったが、今回は一駅乗り過ごした。次の駅で逆方面に乗ったら、もう一度乗り過ごした。アホである。
さて、「小説すばる」に連載されていたというこの作品、どれもなかなか面白かったけど、私は表題作の「終末のフール」と「冬眠のガール」がお気に入り。この人は、ものすごい設定で「希望」を書く。死神が語ったり、泥棒が語ったり。シンプルだけど、好きな理由はそれだ。

参考までに、新井素子の「ひとめあなたに・・・」がほとんど同じ設定のお話。こちらは隕石衝突まであと1週間。未読の方はぜひどうぞ。壊れない人を描いた伊坂幸太郎、壊れてゆく人を描いた新井素子、って感じです。ということで、今回のカテゴリは「SF」。伊坂作品、毎回分類に悩みます。

「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」

終末のフール

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コメント

おもしろそうだにゃ。誰か買ってそうだから、借りてみようっと。
「ひとめあなたに・・・」
大塚君の影響で、かなり新井素子は読みましたが、好きな作品でしたよ。
最近は「チグリスとユーフラテス」で、健在なことを確認しましたよ。
伊坂幸太郎は「重力ピエロ」に興味持ったままさぼっているんだっけな。

そうそう、彼は教室で、山崎太一郎のセリフをノートに書き写す、という作業に没頭していました。
男の子も新井素子(というか、コバルト文庫)を読むんだぁ、と新鮮に驚いた高1の春。

事前に連絡を受けた休前日の飲み会が設定されたら、「重力ピエロ」に「終末のフール」をつけて貸しますが。

を、じゃあ、そうしてもらおうかな。<本
しかし大塚君教室で(笑)
太一郎さんは、当時の彼の理想でしたから、なりきるために頭に入れていたのかしら。
あの頃は携帯もないから、ノートとかに手紙書いて、変な折り方して渡したもんだったな。
と思い出す古きよき思ひ出(謎)

そう、教室で。
なかなかびっくりでございましたよ。

今の高校生は授業中に手紙回したりしないのかな~。

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