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2006年6月 3日 (土)

移植病棟24時/加藤友朗

マイアミ大学の加藤友朗医師の著作。最近、日本でも話題になった、陽介くんあやかちゃんの移植手術を執刀した医師である。

いくつかの患者とのエピソードと合わせて、移植に関する問題、脳死に対する考え方が、著者本人の悩みなども交えながら語られる。

フィクションだと言われた方が納得するくらい、著者及び登場する医療関係者の視線が、患者及びその家族に向けて常に暖かい。まあそういうお話ばかりを抜粋しているのだとは思うが、読んでいて気持ちがいい。

保険未加入で手術代の支払いが望めない移民男性の手術前。著者が相談した上司の回答。「正しいことをすればいいんだ。些細なこと(お金のこと)は気にするな。そんなことは(医者以外の)他の人間にまかせておけばいい」。「他の人間」が気の毒ではあるが、患者と家族にとってはこんな医者がいれば救いの神だ。

また、医療・病院の話なのに、裁判所が何回か登場する(訴訟の話ではない)。やはりアメリカは司法国家なわけで、それはそうならざるを得ない背景があるわけだから、きっと一概にいいことだとは言えないんだろう。

移植病棟24時

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