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2006年7月18日 (火)

あなたに不利な証拠として/ローリー・リン・ドラモンド[駒月雅子]

「あなたには黙秘する権利がある。あなたの発言は、法廷で不利な証拠として使われる可能性がある」。タイトルはこの、「ミランダ警告」のフレーズより。

ルイジアナ州を舞台にした、オムニバス形式の物語。犯人を追え!というような話ではなく、5人の女性警官の日常を比較的淡々と描いた内容。とは言っても、ごろつきを蹴り上げながら、犯人に銃を向けながら、「あなたの発言は~」と告げるのが彼女たちの日常なわけで。作者は実際、警官だった経験をもつそうで、ふとした描写がやけに生々しい。きっと警察官の日常はこうなんだろうな、と思わせる。

ところでこの本、章見出しが日英併記。2編目の章題は「味、感触、視覚、音、匂い」で、真下の原題が「Taste,Touch,Sight,Sound,Smell」。並べられるから気になってしまう。頭文字がT,T,S,S,Sときて、全部5文字単語。作者が意識してないとは思えないので、「味覚、知覚、視覚、聴覚、嗅覚」か、一気に「五感」にしちゃうだろうなぁ、私なら。

あなたに不利な証拠として

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コメント

読書モード、復活ですな。すごいペース。
訳の件、そうだね、読んでないから小説のトーンが分からないけど、内容からしてハードボイルドチック?
で、あれば、イドノハタさんの訳に一票。
「味、感触・・・」は、それこそ江国香織さんっぽい文体には合う気がするけど。

いやいや、これは空白期間に読んだ本たちです。
読んだ日もう忘れちゃったから。

ハードボイルドとまでは行かないけど、柔らかくはないな~。
翻訳って難しいのね。
でも江國香織の英訳は難しそうだ。。。

そうだね、英日も日英も、ストーリーで読ませる本のほうが翻訳しやすいだろうね。雰囲気で読ませる本の翻訳はきっと難しい。
吉本ばななの訳なんて、どうなっているんだろう・・・って思う。

おんなじ感覚の訳者が見つかればラッキーなんだろうねー。。。

TBさせていただきました。

圧倒的なリアリティーに引き込まれました。

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