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2006年7月15日 (土)

必笑小咄のテクニック/米原万里

通訳という職業は、頭の回転が速くないと絶対に勤まらないんだろうと思う。母国語で話されても理解できない話が世の中にはあふれているのに、それを瞬時に別言語に置き換えろとは。しかも相手は予定通り、予想通りの話をするとは限らない人間という気まぐれな動物。モノリンガルの私には、とても人間技とは思えない。

ロシア語通訳の大家であるこの著者のエッセイが面白いのは、その頭の回転の速さと、生まれ持ったユーモアのセンス、更には専門であるロシアの小咄好きな国民性かと思っていたのであるが。その彼女が古今東西の小咄の構造をを研究してみちゃったのだ、というのが本書。日常会話におけるちょっとした笑いの取り方としても参考になるかも。

参考書の形態をとっており、各章の最後に練習問題つき(やってないけど)。最後に出てくるイタリア語通訳の田丸公美子さんとの小コント(?)台本が抜群に面白い。それだけでも読む価値あり。

そして米原万里さん、先日鬼籍に入られた。出版時期とあとがきから判断する限りでは、おそらく本書が遺作だと思う。本当に残念。

必笑小咄のテクニック

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