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2006年7月14日 (金)

青空の卵/坂木司

ひきこもりの探偵とワトソン役の友人によるシリーズ。3巻で完結。「青空の卵」は短編が5つ、「仔羊の巣」が3つ、最後の「動物園の鳥」は長編。2006年7月現在、2作目までが文庫化済み。

ミステリの形をとってはいるものの、どちらかというと主役二人の成長の方に重きがおかれる青春小説。悪意は出てくるが悪人は出てこない。面白かったので、3冊まとめて一気読み。主役たちと一緒に何度か泣いた(すぐ泣く主役なのである)。

シリーズ全体で、うまく序破急がとられているので、通して読むと尚面白いと思う。ただし、1作目を読んでみて、読きを読む気になった場合の注意事項。1作目「青空の卵」(文庫版)の解説は、シリーズ完読まで読まない方がいい。解説の直前にあとがきがあるので、そこで止めておくことをお勧めする。私はうっかり読んでしまって、ちょっと残念な思いをした。シリーズの先の展開を解説に載せるのは反則だと思うなー、北上次郎。ちなみに2作目の解説では、有栖川有栖がひきこもり探偵のことを「好きになれない。読者がとことん愛しにくいように人物を設定している(のがとても効果的だ)」と書いているのだが、探偵役の鳥井真一、私はけっこう好きなんだけどな。まあ、ダメな人はダメなんでしょうねぇ、と思ってamazonのレビューを見たら、やっぱり賛否両論まっぷたつ。すべからく趣味と好みの問題ってことで。

ちなみにamazonのレビューは、2作目と3作目は全体的に好意的。つまり1作目でダメな人は先に進まないわけね。そりゃそうだ。

青空の卵
青空の卵

仔羊の巣
仔羊の巣

動物園の鳥
動物園の鳥

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