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2006年8月19日 (土)

砂漠で溺れるわけにはいかない/ドン・ウィンズロウ[訳:東江一紀]

「ストリート・キッズ 」 シリーズ5作目にして最終巻。

驚いた。旅行先で本屋をふらついたら見たことのあるデザインの表紙が。まさかねぇ、前作が出てからまだ1年経ってないし。と思って手にとったら正真正銘の新刊だった。驚いた。だっていつもはこんな感じだったから、これが出るのは2010年くらいかと思っていたのだ。驚いた。

という反応を見越していたのか、「訳者あとがき」で、東江一紀が4Pに渡り経過説明と言い訳をしたうえで「ここまで読めば、この五作目が前作から一年後に出たことのすごさがわかっていただけると思います」と締めくくっていた。開き直りすぎである。ただ、「歓喜の島」の経験もあるので、このシリーズは全編同じ訳者で読みたかった。なので満足。絶対無理だけど、「歓喜の島」も東江訳で読んでみたいなぁ。

内容は、これまでの中で一番軽くて短い。今回は「ちょっとアルツハイマーの気があるかもしれない往年の名コメディアン」というおじいちゃんが出てくるのだが、この人がしゃべることしゃべること。例えば、丸々6ページがひとつのかぎかっこ。訳者あとがきより長いじゃないか。こんな人がいなくても、軽快で洒脱な会話がウリのシリーズなのに。おかげで何度も噴き出した。お話的には「フリダシニモドル」。がんばれ、ニール。

13年半もお付き合いしたシリーズの終了はそれはそれで寂しい(ちなみに原作は5年で完結してる)。解説では続編の可能性がさらりと触れられていて、それはそれで嬉しいのだが、ウィンズロウが続編を書いたとしても、きっと日本語訳が出るまでに20年くらいかかるに違いない。でも東江訳がいいな。

【ニール・ケアリーシリーズ(5巻完結)】
1.ストリート・キッズ
2.仏陀の鏡への道
3.高く孤独な道を行け
4.ウォータースライドをのぼれ
5.砂漠で溺れるわけにはいかない
【ちょっとスピンオフ】
歓喜の島

4488288057

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コメント

TBいただきありがとうございました。
ナッティ・シルヴァーは楽しい人物設定でしたね。

ところで、文中で言及されている『歓喜の島』ですが、どうも記憶がはっきりしません。もしかすると、読んでいないのかも…。
ドン・ウィンズロウでひとつだけ読み残しているというのもすっきりしないので、図書館で探してみたいと思います。

ディックさん
コメントありがとうございます。
「歓喜の島」は出版社が東京創元じゃなくて角川なんですよ。
なので私もちょっと見逃してました。
読んだらぜひそちらのblogで感想を聞かせてください。
また伺いますので!

訳者冥利に尽きるコメントしているね~。
でも、きっと、イドノハタさんみたいな人がたくさんいるから、時間がかかっても彼の訳なんだろうね。

締め切りを延ばしてまであなたにやってほしい!と思われる訳者に、いつかなりたい。

みさん
なんかすっかり返事した気になってました~!すみません。
時間がかかっても彼の訳だったそのワケは、色々なオトナの事情があった模様です(と、訳者あとがきに・・・)。
でもアナタな訳が好き、といわれる訳者にぜひなって。

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