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2006年9月

2006年9月 4日 (月)

銃とチョコレート/乙一

「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」と銘打たれた講談社の「ミステリーランド」シリーズの一冊。

児童書関係に身を置く友人と、「こども向けの本はどこまでひらがなで書くべきか」という話をしたことがある。私は「できる限り漢字で書いてルビをふる」派だ、と言ったところ、「それは本好きな人の意見だ」と言われた。うーん、確かに。でも「若者の本離れ」をそれほど深刻な問題だと思えず、読みたくない人は無理に読まなくてもいいジャン、と思ってしまう私は、何度考えても「漢字・ルビ」派からは脱退できないのだった。無理にひらがなにすると、文章の魔法が解ける気がするから。内容が面白ければ読まれる、というのはハリーポッターが証明してる(まああれはブームなので極端例。更に私はあまり興味がない)。そういえば、今一番検索されている言葉がランキング表示される@niftyの「瞬ワード」、8月の下旬、ここにいつも「読書感想文」もしくは「読書感想文の書き方」がランクインしてたのは笑えた。そんなに苦手ですか、若人よ。

ということをなぜ長々と書いたかというと、乙一なんだから毒があるよ、子ども向けに見せてるからって油断するなよ、ということを言いたかったからである。まあ基本は白乙一なんだけど。なぜ「銃」で「チョコレート」なのかは、読んだ人にだけわかる特権。知りたければ読むべし。少年少女でももちろんOK。昔少年少女だった人にはもっとOK。ただしひらがなは多いです。

で、この「ミステリーランド」、作家陣が超豪華。ミステリ好きの大人にはたまらぬラインナップ。京極夏彦・・・何書く気?

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2006年9月 3日 (日)

ぼくらの時代/栗本薫

本屋の新風舎の棚に発見したので手に取った。あれ、これって講談社から出てる本だったんだけど。あとがきを立ち読んでみたら、講談社文庫では数年前に絶版になっているそうだ。1978年の江戸川乱歩賞受賞作。30年近く経ってるわけだから、しょうがないのか。講談社文庫の棚を見たら、この作者のものは伊集院大介モノの2冊しか置いてなかった。

ということでもちろん買いはせず、家に帰ってから読み直す講談社文庫「ぼくらの時代」。ちなみに栗本薫の背表紙はオレンジ。今でも尚多作を誇る彼女の、商業作家デビュー作(評論家・中島梓としてのデビューはもう少し前)。「乱歩賞の概念を破る若者視点の青春小説」だった本書も、実に四半世紀前の話になってしまったわけであるが、話が全然古さを感じさせなくて驚いた。レコードの扱いだけなんとかすれば、現代設定でもほとんどいける。むしろ最近の伊集院大介シリーズの方が、時代との乖離を感じさせて寂しい。

ところで新風舎さん、もちろん「ぼくらの気持ち」と「ぼくらの世界」も出すんでしょうね?

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