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2007年7月

2007年7月23日 (月)

ありがとう、さようなら/瀬尾まいこ

学校が苦手である。小学校も中学校も高校も苦手で、かろうじて大学だけは楽しく過ごしたけれど、それも2年になってようやく馴染んだ感じ。特に高校時代は記憶が白黒になってるくらい、鬱屈して過ごした。切り方によっては10代、特にハイティーンのために世の中が存在しているともいえるこのご時世に、ずいぶんともったいないことをしていたものだと思うが、もう一回やらせてあげると言われてもお断りする。大学からでいい。なので、自分の職業選択の中に教師という肢は全く存在しなかった。どころか、何かの拍子にうっかりなってしまわないように、教職課程は全てパスした(いや、他の科目もパスしまくったので、ギリギリ単位の卒業だった)。

さて、瀬尾まいこである。現役の中学教員である。最近文庫化されたデビュー作「卵の緒 」の頃は講師だったらしいが、今は晴れて教員になったそうだ。何かのインタビューで「私の本業は中学教師なので、楽しくなかったら小説は書かなくてもいいと思っている」というようなことを言っていて、ずいぶんと潔い人だー、と思った覚えがある。これは学校での話を綴ったエッセイ集。子どもが好きで、教師という仕事が好きなんだなぁ、と思わせるお話の数々。そういう話しか書いてないのだとは思うが、ほんとにゲンダイの中学生なのか?というくらい、いい子だらけ。最近、涙腺が激弱な私は恥ずかしながら何度か泣いたが(しかも電車の中)、おそらく普通の人は泣かない。

この作者らしいいいエッセイだと思うけど、この人の小説を読まずにエッセイだけで楽しいのかどうかは、ほとんどの作品を読んでしまっている私にはよくわからない。ということで、これから瀬尾まいこに挑む方は、上記デビュー作か、図書館の神様からがオススメ。

こんな先生だったら、もう一回中学生をやってもいいな。
とは、残念ながらどこまで行っても集団生活が苦手な私は全然思わないが、こういう人が教師になる世の中は悪くないと思う。

ありがとう、さようなら (ダ・ヴィンチ ブックス)
4840118787

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