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2010年1月

2010年1月30日 (土)

花の下にて春死なむ/北森鴻

作者の訃報の衝撃に再読。ワタシは「連作短編」という形式が大好きなので、この人を見つけたときは本当に本当に嬉しかった。著作群の中でも本書に始まる香菜里屋モノが一番のお気に入り。

三軒茶屋にある隠れビアバーの香菜里屋(かなりや)に集うお客とマスターが登場人物。探偵役はマスター。もともと北森作品は、ほとんどの作品においしそうな食べ物が沢山出てくるけれども、舞台が飲食店なので更に倍。おいしそうなものに出会いたかったら池波正太郎か北森鴻。

このシリーズ一作目は6短編。連作短編なので、一冊でゆるやかに一作品になっているけれど、バラ売りするならワタシのお勧めは「終の棲み家」。続いて表題作「花の下にて春死なむ」。

このシリーズは「桜宵」「螢坂」と続いて、その次の「香菜里屋を知っていますか」でマスターが店を閉める。このまま終わりのつもりだったのかもしれないし、続編を考えていたのかもしれない。どちらだったとしても、もう新作が出ることはない。大変失礼な言い方だけれども、作家が亡くなるってそういうことだと思う。
手元にあるのは講談社文庫の初版だった。2001年12月発行。10年経ってない。今年はまだ花も咲いてないし、如月にもなってない。48歳。本当に早い。本当に残念。

4062733277 花の下にて春死なむ (講談社文庫)
講談社 2001-12

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2010年1月 7日 (木)

ヒックとドラゴン/クレシッダ コーウェル[訳:相良倫子, 陶浪亜希]

ヒック、ヒック、ヒックは海の子バイキング♪
同世代の方だけわかっていただければ結構です。失礼しました。

わしが子どもだったころ、この世には、まだドラゴンがたくさんおった。

と語り始めるのは、ヒック・ホレンダス・ハドック3世。バイキングの伝説的なヒーローである彼が、小柄でひ弱ないじめられっこの少年ヒックだったころの物語。

少年バイキングの第一の試練は、"まだたくさんお"るドラゴンの中から自分の相棒を選ぶこと。第二の試練はそのドラゴンをきちんとしつけること。ヒックが手に入れたのは、歯ナシのちびっこドラゴン、トゥースレス。

相棒のしつけに手こずりながらも、巨大なドラゴンを退治する1巻。やっぱり言うことを聞かないトゥースレスに手を焼きながらも、悪者や海底ドラゴンと闘う2巻。同時に発売されたので、続けて読んだ。

小柄でひ弱ないじめられっこの少年ヒックは、8巻かけてどんどん成長していくらしい。1巻では得意のドラゴン語(彼しか話せない)を駆使してヒーローに一歩前進、2巻では秘剣を手に入れる(ついでに利き手がようやく判明)。

ワタシのお気に入りは、2巻に登場する「貧しいけれど正直な百姓」アルビン。この人が出てきてから、かなりお話が面白くなった。ぜひこのままレギュラーの座についていただきたい。

声に出して笑ったフレーズ。

面と向かって闘うより、敵の飲み物に毒を盛ったり、うしろから岩でなぐりつけたりするほうが得意なのだ

卑怯もの丸出しすぎるぞ、悪役!

今年の夏、ドリームワークスによる映画が公開予定。だいぶ絵のイメージが違うなぁ。ドラゴンでっかいし。。。あっ、しかも名前が「トゥース」だ!映画版は歯もあるらしい。
まぁ原作と映画ってそういうもんですよね。

ヒックとドラゴン〈1〉伝説の怪物
Cressida Cowell
相良 倫子 (翻訳)
陶浪 亜希 (翻訳)
4338249013
ヒックとドラゴン〈2〉深海の秘宝
Cressida Cowell
相良 倫子 (翻訳)
陶浪 亜希 (翻訳)
4338249021

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