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2010年11月

2010年11月28日 (日)

張り込み姫-君たちに明日はない3/垣根涼介

シリーズも3作目となると、物語のパターンもつかめてきて安心して読める。1作目のときにびくびくしながら読み始めたのが嘘みたい。

君たちに明日はない。ここにはね。でも、どこかにはある。という人が選抜されて(笑)登場する。
今回の皆様は特に優秀で、首切り屋真介の決まり文句

これを機会に、新たな外の世界にチャレンジされるのも一案かと思いますが、いかがでしょう。

が、お世辞にならない人だらけ。

もうほんとにね、売れる順に旅立っていく昨今です。
と、色々近所の状況とかも重ねた上で、File3「みんなの力」に一票。次点に表題作「張り込み姫」。

張り込み姫 君たちに明日はない 3
垣根 涼介
4104750034

2010年11月26日 (金)

コンダクター/神永学

どう着地するのか確認せずにはいられない、という思いで読み続けた。

だって物語も中盤を過ぎるまで、しょうもない人か怪しい人か記憶がない人しか出てこないのだ。途中で残りページ数を見て、このまま終わったらどうしようかと本気で不安になった。

もちろんそんなことはなかったんだけど、この作者の話、途中で誰かが強姦されることが多い。八雲なんてそればっかだし。必要かその設定、どうしても必要なのか!

コンダクター (角川文庫)
神永 学
4043887086

2010年11月24日 (水)

遺品/若竹七海

作家読み作家なので、常に網を張っている。まぁでも見逃すこともある。角川ホラー文庫から1999年に出てるこれも、見逃したのかなー、と一瞬思ったけど思い出した。ホラーがそんなに好きじゃないから、別にいっかと当時は思って見送ったのだった。

主人公はまた、葉崎の人。でも舞台は金沢郊外の老舗ホテル。失業した主人公が、新しい仕事を紹介されてそのホテルに行くところから物語の始まり。そういえば若竹作品の主人公って、失業している人多くないか。

ほどほどに面白かったけれど、やっぱりこの作者はミステリの方が好きだな。

遺品 (光文社文庫)
若竹 七海
4334748325

2010年11月22日 (月)

なぜ絵版師に頼まなかったのか/北森 鴻

御一新の直後、松山出身の少年が、東京に出てきて東京大学予備門に通う。そ、それは、坂の上の雲!ではないです。あらかじめ。

明治政府によって招聘された雇われ外国人の一人、ベルツ氏のお世話係をすることになった葛城冬馬を視点にしたミステリ。御一新後にも関わらず冬馬くんは髷姿。そ、それは正岡子規!ではないです。あらかじめ。

どこまで実話を反映しているかはわからないけど、ベルツ氏は実在の人物なんですね。日本に愛情を持ちつつも急激に西洋化していく様子には危惧を覚えていた、というところは本当のようです。

今年急逝されたこの作者の未読本はまだ残っているのだけど、ゆっくり大事に読んで行こうかと。

なぜ絵版師に頼まなかったのか (光文社文庫)
北森 鴻
4334748538

一応、参考(笑)。内容忘れた。また読むか。

なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか? (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ クリスティー Agatha Christie
4151300783

2010年11月19日 (金)

心霊探偵 八雲8 失われた魂/神永 学

あとがきで作者が言うことには、物語はクライマックスに差し掛かっているらしい。

確かに主役の二人は普通にラブラブカップルになってるし(なってないけど)、奈緒ちゃんはすっかり後藤家に馴染んでるし、石井くんは成長してるし、今更主要メンバーに新キャラ出さないだろうし、残る問題は赤目の父ちゃんだけでしょう。10巻あたりで完結ですかね。

私の中ではこのシリーズはミステリーではないので、七瀬美雪の神出鬼没すぎる動きについてはスルーしたいと思います。

心霊探偵 八雲8 失われた魂
神永 学
4286081265

2010年11月17日 (水)

みんなのふこう/若竹七海

寡作なこの作者の新刊は、近頃話題のポプラ社から。

前作に続いて、また舞台は神奈川県の架空の町、葉崎。FM葉崎の名物コーナー、「みんなの不幸」に寄せられる、世にも不幸なこころちゃんを巡る事件の数々。
手紙や日記を織り交ぜての連作短編は、この作者のお得意技。でも今回は謎が少々弱かったような?

しかしこころちゃん、実際にいたらかなり面倒ですよ、この子。

みんなのふこう
若竹 七海
4591121240

2010年11月15日 (月)

借金取りの王子―君たちに明日はない〈2〉/垣根涼介

一作目に続いて、明日がない君たち登場。

私の就職活動期には、デパートも生命保険も超狭き門だった。頑張って入って頑張って働いて、待っているのが首切り屋真介。ああ、世の中は無常なり。

今回のファイルは5つ。やっぱり表題作、「借金取りの王子」が一番面白かったかな。二億円の女もよかったけれど、彼女とは同僚にはなりたくない。

借金取りの王子―君たちに明日はない〈2〉 (新潮文庫)
垣根 涼介
4101329729

2010年11月13日 (土)

閉鎖病棟/帚木蓬生

精神科病棟を舞台にした話だけど、産婦人科で始まって、裁判所で終わる。

視線が優しいので、弱ったときにお勧めです。
泣けた。本当に泣けました。

閉鎖病棟 (新潮文庫)
帚木 蓬生
4101288070

2010年11月10日 (水)

ツ、イ、ラ、ク/姫野カオルコ

人生をかけた怒涛の大恋愛には、縁と運とツキに加えて多くは才能ときには努力が必要なので、万人が出逢えるものではない。しかも出逢えたことによってお伽噺的な幸せが訪れるわけではなく、言ってみれば人生をかけた大博打。なのに出逢うときには出逢ってしまうので、恋には「落ちる」んだな。ぼこっとね。

私は基本的に考えていることがここ30年変わってないので、こまっしゃくれた10代だったし子どもじみた30代である。全体的にバイオリズム低めの人生だなー、と正直思っていたりするのだけど、

生きてゆく人間というものは二十三歳ののちに四十三歳になって知る。二十三歳の自分はなんと若く、熱を帯びていたのだろうかと。しかし、やがて五十三歳になって知る。もし自分が今、四十三歳ならなににでも新たな挑戦ができたのにと。そして六十三歳になり、さらに知る。五十三歳の自分は、三十三歳と変わらぬほどに、なんと若かったのだろうかと。

あいたたたた。

ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)
姫野 カオルコ
4041835143

2010年11月 6日 (土)

ドラゴン・ティアーズ──龍涙 池袋ウエストゲートパーク〈9〉/石田衣良

最近IWGPづいてたので、ついでに1作目から読み返していて、勢いにのったので最新作も。骨音だけないんだけど誰かに貸したかな。

池袋ウエストゲートパーク「IX」。9作目。1作で四季を通していることが多いと思うので、9年経っちゃってる気がするけど、設定的には20代半ばですかね、マコトくん。

今回のお題は、悪徳キャッチエステ、ホームレス、出会い部屋、中国団体研修生。
依頼人「○○って知ってますか」
マコト「ぜんぜんわかんない」
で話が始まるので、ぜんぜんわかんない読者にも解説が入るのはいつもの通り。レギュラー陣もいつもの通り。久しぶりの登場、江古田のラジオ。

全体的にいつもの通りな感じの9作目。推すとすれば「キャッチャー・オン・ザ・目白通り」。
キングの送迎車、2作前くらいでポルシェになったと思ったんだけど、またメルセデスに戻っていた。お気に召さなかったのかしら、カイエン。

ドラゴン・ティアーズ──龍涙
石田 衣良
4163283501

2010年11月 3日 (水)

ロマンス小説の七日間/三浦しをん

主人公の翻訳家が訳しているロマンス小説と、彼女と恋人の実生活が、交互に出てくる多重ミルフィーユ構成。ロマンス小説から始まるのだけど、これがどうにも受け付けられなくて、読み始めてはやめ、再挑戦しては挫折。もういいや、と読めない部分は飛ばして実生活の方から読み始めたら普通に読めたので、もうパイの部分は捨てて具だけ読む。

実生活のアレコレにつられて、とんでもない翻訳になってしまう、というのがけっこうな重要要素なんだけど、読めないものはしょうがない。ベタベタ少女マンガもハーレクインも、全然問題なくウェルカムなのにどうしてだろう?

という疑問以外の印象があまりない。ごめんなさい。

ロマンス小説の七日間 (角川文庫)
三浦 しをん
4043736010

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