[き]京極夏彦

2010年10月23日 (土)

邪魅の雫/京極夏彦

「買ったはいいけど読まずに置いてある本」たち強化期間。2006年発売、埋蔵期間4年。

巷説百物語シリーズは愛してるけど、百鬼夜行シリーズは好き。それはLOVEとLIKEの差であり、ノベルズ買った後で文庫を買うかどうかの差。まぁどうでもいいことだけど。

久しぶりの憑き物落としは久しぶりすぎてなかなか進まず、電車の中で読んでは寝て、布団の中で読んでは寝た。徒に持ち歩いてばかりいたのであっという間にくたびれる外見。
という感じでのたのた読んでいた前半だったのだけど、中盤、いつものメンバーが出てきたらあら不思議。あっという間に止まらなくなり、読み終わったら朝の4時。起きたら8時半。約10年ぶりの寝坊である。不覚。という事態になりたくない方は、平日の夜に読むの避けた方がよろしいかと。

前作読んでからインターバルが空きすぎて、「伊豆」とか「軽井沢」とか言われてどの事件だっけ?と悩むことしばし。でも確認してたら読み終わるのが来年になるので、そのまま進む。「姑獲鳥の夏」から作中時間だと2年経ってないってすごいなそれ。
今回の話の中心は探偵。でもほとんど出てこない。その代わり?鬱病の小説家やお調子者の探偵助手、左遷中の警察官が今回みなさんかなりマトモ。

拝み屋はまぁ、いつも通り。

邪魅の雫 (講談社ノベルス)
京極 夏彦
4061824384

2010年10月17日 (日)

西巷説百物語/京極夏彦

前巷説百物語を読んだら既刊モノに戻りたくなったので本棚の前に立ちました。そこには「巷説百物語」の文庫版が2冊と、「続巷説百物語」の文庫版が3冊ありましたとさ。お風呂で読んでたら誤って水没させたので買い直したとか、外出先で読みたくなったから買ったとか、そんな感じなんですが、一体何回買う気なのでしょう、私。しかも単行本もノベルズ版もそれぞれ揃ってる。一体何冊揃える気なんでしょう、私。つまりこのシリーズが好きなんです。

とかいいつつ3年ほどご無沙汰していた割には前に続いて今度は西。又市が江戸に出てくる前の話かと勝手に思っていたのだけど、全く勘違いだった。多少入れ子になっているけど、巷説/続巷説と後巷説の間の時代設定。今回の狂言回しは小股潜りではなく靄船の林蔵。人が変われば仕掛けも変われる。これはこれですごく面白い。

書き下ろしの最終話が、御行も若旦那も含めてほとんどオールスターキャスト。

火が、
   点いて、
      消えて、
         灯いて、
            落ちる。

舞台を観ているみたいだった。

西巷説百物語 (怪BOOKS)
京極 夏彦
4048740547

2010年10月16日 (土)

前巷説百物語/京極夏彦

単行本が発行されたのが3年前の4月。初版で買ってそのまま読まずに埋蔵されていた。「」で連載中に何話かは読んでいたんだけど、そういえば「怪」もご無沙汰だ。まぁ、ノらないときには呼ばれるまで待て、が私の基本読書姿勢。やっと呼んでくれたみたい。

巷説百物語、続巷説百物語、後巷説百物語、と続いたシリーズ4冊目。だけど時系列だと前の3冊よりも早い時代設定。御行の又市が御行になる前のお話。山崎さん、ちょっと砂絵のセンセーっぽい。

そしてなんだかものすごく。人が死んだ。シリーズ最多じゃなかろうか。それだけ又市が若いってことか。最終話は負けて終わりで、この勝負には「続巷説」まで勝てない。あ、また読みたくなってきた。シリーズの中では、2冊目の「続」が一番好きなのだった。

前巷説百物語 (怪BOOKS)
京極 夏彦
4048737694

ノるまで待ってる間に当然、文庫も出ていた。今からなら読むなら文庫でいいと思うけど、装丁は単行本の方が断然好き。

巷説百物語 続巷説百物語 後巷説百物語 

2006年3月 8日 (水)

後巷説百物語/京極夏彦

1年に2回くらい「一人で勝手に巷説百物語祭」がやって来るのである。なのでこんなことになってしまうのである。今回は祭の最中に「」が出て、更に燃え上がったところにノベルズ版が出た。単行本があるのに買ってしまった。読んだらまた泣いてしまった。ついでに、3/26、WOWWOWで「巷説百物語 飛縁魔」放送。祭、止む気配なし。

で、ノベルズ版、初版なので特製スゴロクが付いてきたけど、別にそれはいらんな。。。

後巷説百物語

2006年2月13日 (月)

巷説百物語/京極夏彦

私はこのシリーズが大好きだ。ストーリーも好きだし登場人物も好きで、おまけに装丁も好きなので、単行本を持っているのにノベルズも文庫本も持っていたりする。文庫に至っては、持ち歩きすぎてぼろぼろになってしまったので2冊あったりもする。馬鹿である。まあでもこの作者はノベルズ化、文庫化される時でも必ず文庫版修正をするので、まあいいのである。画像はすべて単行本。

小悪党一味および狂言回しが登場する「巷説」、百介視点で登場人物の過去や背景に重きが置かれる「続(ぞく)巷説」、時代が移って回想形式で進む「後(のちの)巷説」と単行本されているのは現在3作。主要人物の札まき御行・又市は、「嗤う伊右衛門」「覘き小平次」にも顔を出すので、未読の方は読んでみるときっと楽しい。京極夏彦は「後巷説百物語」で直木賞を受賞しているわけであるが、私は「巷説」「続巷説」と順に読んできたクチなので、「後~」だけ読んでも面白いのかどうかは判断ができない。話がわからないということはないけれど、順番に読んだ方が絶対に楽しめる、というかその方が絶対泣ける。

もうひとつの有名シリーズに講談社の「京極堂」シリーズがあるけれど、「姑獲鳥の夏」が映画化されたとき「京極夏彦にこれから初挑戦。どっちのシリーズから読むべきか」という相談をされて、「百物語」を推したが負けた。ちっ。でも実はこのふたつのシリーズ、クロスしたりするのでどっちも読むがよろしい。ああ楽しい。

参考までに、ただいま角川の「怪」という妖怪?雑誌で「前(さきの)巷説百物語」連載中。時代は遡って若き日の又市のお話。ああ楽しい。

巷説百物語

続巷説百物語

後巷説百物語

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